オーストラリアの大麻合法化 ー 巨額の経済効果と政策の変化が示す新時代 ー

オーストラリアのグリーン党は、来年に向けて大麻の合法化を進める計画を発表しました。これは、大麻合法化による経済的利益という側面を含む複雑な問題への答えの一部となりうるものです。

大麻合法化による経済効果

西オーストラリア大学が最近発表した研究によると、大麻の合法化はオーストラリアの経済に大きな利益をもたらす可能性があるとしています。大麻合法化が西オーストラリアに年間2億4,350万ドルの収益をもたらすことが示されました。

この研究では、大麻の使用の形態や頻度、現在の大麻取締法の施行にかかる推定コストなどのデータを分析し、その結果、大麻合法化がもたらす経済的利益を数値化することができました。この報告書を委託したLegalise Cannabis WA PartyのリーダーであるBrian Walker氏は、この研究が初めて具体的な計算過程を示し、その結果にどのように到達したかを詳細に説明したものだと強調しました。

オーストラリアにおける現行の大麻取締法と合法化への道

現在、オーストラリアでは大麻は違法であり、各州によって罰則が異なります。しかし、Walker氏は、違法行為に関与するとそれに対する代償があるとし、大麻の合法化によってそのリスクが消えると指摘しています。

さらにオーストラリアでは、大麻取締法改革に向けた動きが見え始めています。特に、政治的な少数派であるグリーン党は昨年、連邦議会が州を超えて嗜好用大麻を合法化する権限を持つと述べました。その提案は、オーストラリアにおける嗜好用の認可された大麻の規制と販売を許可するものであり、オーストラリアが大麻解禁国に加わることを意味します。

議会との協議と法案提出の展望

現在、この法案は議会の議論を待つ段階にあります。グリーン党のDavid Shoebridge議員は、党が協議の結果を踏まえて法案を上院に提出する計画を立てています。しかし、法案が進行するには政府の支持が必要であり、労働党がまだその支持を明示していない状況です。オーストラリアの憲法では、各州が刑法の責任を持っていますが、グリーン党は、一旦大麻が連邦レベルで合法化されれば、連邦政府が国内の合法的な大麻市場を作り出す力を持つと主張しています。

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