CBGとは
CBG(カンナビゲロール)は、大麻から生成されるカンナビノイドの一種で、「全てのカンナビノイドの母」とも称されます。これは他のカンナビノイドが、CBGの酸性形態であるCBGA(カンナビゲロール酸)から派生するためです。
CBGは大麻の中で他のカンナビノイドよりも少量しか存在しません。多くの品種では、CBDの20〜25%やTHCの25〜30%に対し、CBGはわずか1%しか見つかりません。このため、CBGから作られた製品は希少で、高価となります。しかしながら、CBGはその効果の可能性により、人気を博しています。
CBGの可能性
- 炎症性腸疾患(IBD):IBDは腸に慢性的な炎症を引き起こし、世界中の何百万人もの人々に影響を与え、治療不可能です。2013年の動物実験では、CBGがIBDに有益な効果を持つことが観察されました。
- 緑内障:動物実験では、CBGが緑内障の治療における治療的な可能性を持つことが見つかりました。
- ハンチントン病:ハンチントン病は脳の神経細胞の損壊を引き起こします。2015年の研究では、CBGがハンチントン病の実験モデルを持つマウスにおいて神経保護作用を示しました。
- 抗菌特性:2020年の研究では、CBGが特にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対して抗菌特性を持つことがわかりました。
- がん細胞との戦い:2014年のラットを対象とした研究では、CBGが大腸がん細胞の成長を阻害する可能性を示しました。
これらの研究結果から、CBGはその治療効果の可能性から注目されています。ただし、これらの研究はまだ初期段階であり、ヒトに対するさらなる研究が必要です。