CBDV

CBDVとは?

CBDV(カンナビジバリン)は、大麻に見られるマイナーなフィトカンナビノイドです。このあまり知られていないカンナビノイドは非精神活性であり、摂取しても「ハイ」になりません。CBDVはCBD含有量が高く、THC含有量が低い栽培品種により高濃度で見られます。さまざまな研究結果が、CBDVが吐き気の抑制、自閉症スペクトラム障害(ASD)に関連する問題の治療、そして炎症の軽減に役立つという数々の医療効果を示しています。

CBDVの可能性

研究者たちは現在、このカンナビノイドが持つユニークな特性を解明しようとしており、その医療効果は広範囲に広がる可能性があるようです。

CBDVが自閉症スペクトラム障害(ASD)に関連する行動問題や認知的課題の治療に役立つ可能性があるという研究結果があります。この研究によれば、CBDVは脳内の興奮性-抑制性システムを調節し、ASDを持つ個体にとってはポジティブな結果をもたらす可能性があります。

また、CBDVがレット症候群という、発作や言語の問題、筋肉の硬直を引き起こす障害に関連する神経行動問題や記憶障害の治療に役立つ可能性があるという研究もあります。

CBDVはデュシェンヌ型筋ジストロフィーという、慢性的な炎症や骨格筋の変性を特徴とする病気の患者にも利益をもたらすようです。2019年の研究では、CBDVが炎症を軽減し、筋肉の機能を回復し、さらには機能性を改善するのに役立つことがわかりました。

さらに、CBDVは抗吐き気剤としての可能性を示しています。このカンナビノイドは、体のCB1受容体に結合し、吐き気反応を抑制するようです。