ヘンプは、木を守り、森林破壊を救う

地球温暖化の原因の一つに、森林破壊が挙げられます。地球の気温は、年々上昇しており、特に今夏は非常に暑かったですね。これは、温室効果ガスが大気中に増えていることが原因です。

では、なぜ温室効果ガスが大気中に増えるのでしょうか?

それは、都市開発、製紙などによる森林伐採によって、二酸化炭素を吸収してくれる森林が減少しているからです。

ヘンプが『木』守り、『森林破壊』を救う方法

紙の歴史は2,000年以上前にさかのぼり、中国の発明家たちが文章を記録するために布製のシートを作ったのが始まりとされており、中国の宮廷人が、麻、ぼろ布、桑の皮を水と混ぜてパルプを作ったとされています。

パルプ

そもそも紙の原料は、植物の繊維。この繊維は、木材チップを煮たり、古紙を水に溶かしたりして作られます。繊維の状態を「パルプ」と呼び、これを抄(す)いて乾かすことで、紙が生まれるのです。

(引用元:日経X TECH

アメリカの製紙工場も、当初は中国に倣って古着やボロ布を使って紙の繊維を作る方法をとっていました。やがて、布よりも安価で豊富にある木のセルロース繊維を使うようになりました。しかし、紙がほぼ完全に木から作られるようになったのは、19世紀半ばのことです。

一方、麻は何世紀にもわたって紙の原料として使われてきました。全体として、ヘンプは1万年以上前から栽培されており、世界で最も強い繊維のひとつと考えられている。

より早く、より簡単に栽培できる

産業用ヘンプは、木材から作られら製品よりも軽く、強く、安価です。

4エーカーの木が生産する繊維量は、驚くべきことに1エーカーのヘンプと同量です。また、ヘンプは繊維を利用できる段階まで成長するのにわずか100日しかかかりません。一方、木は最低でも50〜100年かけて同じような段階に到達するのです。ちなみに、ヘンプは収穫できるようになると、約15メートルにまで成長します。

1エーカーのヘンプは、それほど多くないと思われるかもしれませんが、そうではありません。1エーカーの土地で、わずか100日間で10トンものヘンプを栽培できます。

公害を大幅に削減

木はおよそ30%のセルロースという物質で構成されています。このセルロースが繊維になるため、製紙工程では、残りの70%を取り除くために有毒な化学物質が使われます。セルロースが多い植物ほど、紙を作るために必要な化学物質が少なくなります。茎が丈夫な植物の大半は、木よりも紙の原料に適しているのです。

ヘンプに限って言えば、なんと85%がセルロースです。

木の製紙工程では、漂白剤や塩素などの化学物質が使われますが、いずれも水源を汚染することで有名です。それに対して、ヘンプは過酸化水素で白くすることができるので、水を荒らすことはありません。

また、ヘンプの葉が環境にやさしい理由はもうひとつあります。森林は広大な土地を必要とし、その確保は容易ではありません。そして、森林伐採などが行われています。この伐採の過程で表土の侵食が進み、川や小川、湖を汚染します。一方、ヘンプは少ない土地で栽培できるため、伐採の必要がなく、侵食とそれによる汚染を劇的に減らすことができるのです。

なぜ、日本はこの取り組みを行わないのか

ヘンプを広めていく上で、「大麻取締法」が一番の大きな弊害として挙げられます。

ヘンプは、大麻と同じ植物で、日本人の大麻に関する意識や偏見は非常にネガティブです。

持続可能な社会にするため、この地球に生きている人間が住みやすくするため、ヘンプはその役割を満たしていると筆者は考えております。世界中では、この事実に真摯に受け止め、医療用なり嗜好用なりと合法化が進んでいます。日本を除くG7(カナダ、フランス、イタリア、日本、イギリス、アメリカ(州による)、EU)は医療用大麻を認めています。しかし、日本はどうでしょう。使用罪を設立予定だったり、栽培予備罪の設立と世界の流れと逆光しています。

かつて、先進国と言われた「日本」はもう存在しません。

日本を今一度、経済復興させるために、『ヘンプ』はその解決策の一つだと考えております。

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この記事を書いた人

国内外問わず、CBDをはじめとし、「大麻」に関する最新情報を発信していく総合ヘンプメディア THE HEMP TIMES

日本人が持つ「大麻」への認識を変えたい、というミッションをもとにTHE HEMP TIMESは運営されております。

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