ビートルズが初めて『ハイ』になった日

遡ること1964年8月28日、2022年8月28日、本日から58年前の出来事です。ロックンロール界の伝説的存在である二人が初めて出会い、二人の間で、永遠の愛が花開きました。

それは、ビートルズがついにボブ・ディランと出会った日。2人の偉大なアーティストの出会いであり、後世に残る音楽的な心の交流を交わした日です。

記念すべき58年前の今日、ボブ・ディランがビートルズを初めて「ハイ」にさせた日です。

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ビートルズは、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターから構成される1960年代から1970年にかけて活動したイギリス・リヴァプール出身のロックバンド、および20世紀を代表する音楽グループ。

音楽誌『ローリング・ストーン』による「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第1位にランクインしており、経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルの統計算出に基づく「史上最も人気のある100のロックバンド」でも1位、更に、グラミー賞を8回受賞し、24回ノミネートされています。

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Let It Be / The Beatles
Help! / The Beatles
Lucy In The Sky With Diamonds / The Beatles

初めてビートルズが「ハイ」になった日

1964年8月28日、ニューヨークのクイーンズにあるフォレスト・ヒルズ・テニススタジアムで、いつものように大勢のヒステリックな女の子たちの前で演奏した後、ビートルズは自分たちが興奮するような出会いがありました。

フォレスト・ヒルズ・テニススタジアム

ニューヨークのクイーンズにあるフォレスト・ヒルズ・テニススタジアムは、初めて全米オープンが行われた会場で、伝説的コンサート会場でもある。この会場では、1964年8月28、29日でコンサートを行い、その一年後、1965年8月28日に、ボブ・ディランがここから全米ツアーを始めた会場。

更に、ザ・ローリング・ストーンズやジミーヘンドリックスなど著名なアーティストもここでコンサート行ったことがある。

フォレスト・ヒルズ・テニススタジアムでA Hard Day’s Night を演奏するビートルズ

コンサートが終わると、ビートルズは、マンハッタンにあるホテル・デルモニコのスイートルームに戻り、そこでボブ・ディランを待っていました。

とある音楽ジャーナリストにより実現したこの会見は、それぞれのスターが放つオーラを考えると、まさに特別な機会であったに違いないでしょう。当時、ディランは『The Freewheelin’ Bob Dylan』『The Times They Are A-Changin’』をリリースしたばかりで、間違いなくその世代で最も注目がありました。同様に、ビートルズもヒット工場のように1位を連発していたが、将来を見据えて、彼らは自分たちの音楽を次のレベルに引き上げることに熱心でした。

ディランに会いたかったのは、そのためでもあります。ディランに会って、自分たちの考えを話したかったのでしょう。しかし、スターであろうとなかろうと、初対面の人は少し気まずくなりがちなので、ディランはお互いに打ち解けるきっかけをつくるため、「とあるもの」をマネージャーに持たせました。

ディランは、マネージャを通して、「そのもの」が入った袋を受け取り、「一緒に焚こう」と誘いました。その袋を持ちソファーに腰をかけたディランだったが、ビートルズがそれを吸ったことがないと知り、ビックリしたそうです。なぜなら、1964年のヒット曲「I Want To Hold Your Hand」のコーラスで、彼らが「I get high」と歌っていると思ったからです。(筆者もI get highだと思ってました。)しかし、ジョン・レノンは、実際には “I can’t hide “だと咄嗟に説明し、よく間違えられると付け加えました。

当時のビートルズは、大麻が自分達に影響を与えることはない、というスタンスをずっと保っていました。

ディランのマネージャーは、すぐにジョイントを巻き、レノンに渡したが、すぐにそれをリンゴ・スターに渡しました。彼はジョイントに火をつけ、自分の作業に取り掛かったが、なんせ彼らはそれを吸ったことがないため、ジョイントはみんなで回すものとは、当然知りません。そのため、マネージャーは、彼らは本当に吸ったことがないと感じ、全員分のジョイントを巻きました。

リンゴ・スターは、2012年に「俺たちはハイになって、大笑いしたんだ。」と深夜番組にて語っています。

その後のビートルズ

ビートルズは、ちょうど1年後にリリースされた6枚目のアルバム『Rubber Soul』にボブ・ディランを影響者として挙げ、レノンはこのアルバムをビートルズの「ポット・アルバム」と呼んでいました。

(ポットとは、大麻の隠語である。)

Revolver (1966)
Yellow Submarine (1969)
Magical Mystery Tour (1967
Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band(1967)

さらに翌年、1966年にリリースされた『Revolver』から徐々にフォークバンドからサイケデリックロックバンドへと変遷していきました。『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』『Magical Mystery Tour』『The White Album』はサイケデリックロックバンドとしてのビートルズ後期の代表作品です。

余談なのですが、『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』のSgt. Pepper’s Lonely Hearts Club BandからLucy In The Sky With Diamondsまでの流れが一番好きです。このアルバムと『ジミーヘンドリックスエクスペリエンス』の面白い話もありますので、またいつか。

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